40歳 男性 自営
こんにちは。
4か月ほど前から、右膝のお皿の上あたりに違和感や痛みを感じています。
趣味でスノーボードをしており、膝を強く打った覚えはありませんが、週に5回ほどスキー場に通っていたため、負担が蓄積している可能性があります。
普段の生活では大きな痛みはありませんが、痛む箇所を押したりストレッチをすると痛みを感じます。
このような状態ですが、一度診察をお願いできますでしょうか?
回答
【考えられる原因】
使いすぎによる負担(オーバーユース症候群)
ひざを頻繁に使うことで、筋肉や関節、靭帯、腱に繰り返しのストレスが加わり、慢性的な疲労や炎症が起こることがあります。
スノーボードでは膝にかかる負荷が大きいため、使いすぎによる痛みが発生する可能性が高いです。
腱や靭帯の損傷(軽度の断裂や炎症)
ひざ周囲の腱や靭帯に軽い損傷がある場合、痛みや不快感が生じます。
特にジャンプやひねる動作が多いスポーツでは、靭帯に微細な損傷が起こることがあります。
滑液包炎(膝蓋前滑液包炎)
ひざのクッションとして働く滑液包が繰り返しの摩擦や圧迫によって炎症を起こすことで、痛みや腫れが発生します。
滑液包炎は、膝を床に押し付ける姿勢が多い人にも見られます。
大腿四頭筋の疲労や腱炎(大腿四頭筋腱症)
ももの前側の筋肉である大腿四頭筋の過度な使用が原因で、腱に炎症が生じ、ひざ上部に痛みが現れることがあります。
これは特に、筋力トレーニングやジャンプ動作を伴うスポーツでよく見られます。
関節内部の損傷(半月板損傷や軟骨損傷)
半月板や軟骨、靭帯に小さな損傷がある場合、痛みが断続的に現れることがあります。
外傷がなくても、繰り返しの動作や加齢による変化で損傷が進行することがあります。
【対処法】
活動の制限と休息
痛みを引き起こす動作や負担の大きい活動は控え、ひざを十分に休ませましょう。
無理をしてスポーツを続けると、症状が悪化することがあります。
冷却(アイシング)
痛みや腫れがある場合は、氷や冷却パックを使用して患部を冷やすことで、炎症を抑える効果が期待できます。1回15〜20分程度、1日数回行うと効果的です。膝に炎症を抱えている場合、初期段階には、長時間の温浴はできるだけ避けましょう。
軽いストレッチと可動域の維持
無理のない範囲で大腿四頭筋やハムストリングスのストレッチを行い、関節の柔軟性を保つことが重要です。痛みが強い場合は、無理に伸ばさないようにしましょう。
痛みが続く場合の注意
痛みが改善しない場合、または悪化する可能性がある場合、スポーツ活動を中止し、医療機関を受診することをお勧めします。
医療機関ではX線検査・湿布薬・消炎剤・痛み止めの服用を処方してくれると考えます。
圧迫と挙上
弾性包帯などで軽く圧迫し、膝を心臓より高く挙げることで腫れの軽減が期待できます。
【すぐに医療機関を受診すべき場合】
次のような症状がある場合は、速やかに整形外科や専門医を受診してください。
ひざが完全に動かせない、またはロックしてしまう場合
激しい腫れ、赤み、熱感がある場合
高熱や寒気などの全身症状を伴う場合(感染症の疑い)
急激に痛みが悪化する場合、または強い打撲の後の激痛
足先のしびれや感覚異常、血流障害の兆候がある場合
【当院のの流れ】
当院では、自然治癒力を高め改善を図ります。
以下のような流れで検査、改善を行います。
問診と視診・触診
症状の経過、痛みの程度、発症のきっかけなどを詳しくお伺いし、膝の外観や腫れの有無を確認します。
可動域と筋力のテスト
ひざの曲げ伸ばしの範囲や、周囲の筋力バランスを評価します。
異常な動きや不安定さがないかも確認します。
炎症個所を発見し、気功やエネルギー療法で炎症個所を改善します。
無理に押したり、痛みのある個所のマッサージはしません。
固まった腱をエネルギー療法で緩めます。
自宅でのセルフケア指導
ストレッチやエクササイズ、姿勢改善のアドバイスを行い、再発防止に向けた指導を行います。
気になる症状が続く場合や、症状が悪化した際には、早めに専門家に相談することをお勧めします。
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